今回道行きコートと引っ張りを利用して着物にお仕立てしました。
紬の生地を持って来られて色抜きして染め替えをされるとの事で どれだけ色が抜けるかわからないので 袖の端を切ってテストしてもらいました。
その結果これだけぬけましたので 少し濃いめの色んな色がそめられますが 少し濃いめの紺色をそめられました。
染めが上がってきて 次はお仕立てにだします。
引っ張りは袖丈もないので短い布ばかりなので
着物の内揚げの所で工夫をしなければなりません。
この方は小柄な方なので裾から内揚げのところが短いので丁度足し布が見えなくてお仕立てができました。
お仕立ての手間が倍近くかかりましたが 先にお客さんにお値段を言ってたので上げて貰う事ができませんでした。
この様な特殊仕立ては時価でお話しさせて貰う様に気をつけなければならないと思いました。
この様なお仕立てができるのは 一級士さんでないとなかなかできない技ですね。
このお仕立て屋さんはいつも勉強熱心でまだ若い方ですが 私の無理難題を解決して貰える方で心強いです。
私が色々いう事を本当に勉強になりますと言って受け止めて貰ってます。(頭が下がります。)
その出来上がったお仕立てを依頼の方にお送りさせて頂きました。届いて見られたら かなり納得されて 高いお値段の様に思われてたようですが 喜ばれて お礼のお電話がかかってきました。
させて頂いたかいがありました。
この様なお仕立てになりました。
継つぎのお仕立てですが ぜんぜん着られたらわかりませんので素敵な無地のおきものが出来上がりました。